グラフィックボードの役割
グラフィックボードは、パソコンで高速画像処理を行うための専用パーツです。
その名の通り、ボード型の形状をしており、電子基盤にグラフィック処理専用CPUとビデオメモリ、そして専用CPUを冷却するためのファンが搭載されているのが一般的です。
グラフィックボードは、グラボ、グラフィックカード、ビデオボード、ビデオカード、VGA、GPUなどと呼ばれることもあります。
パソコン販売メーカーにより呼び名は異なりますが、どれも同じグラフィック処理専用ボードのことで、同じ役割のパソコン用パーツのことです。
グラボが搭載されていないパソコンの場合は、商品スペック表のグラフィック処理項目をみると「CPU内蔵」や「チップセット内蔵」、あるいは「Intel HD Graphics」などと書かれています。
この記述がある場合は、マザーボードに搭載されているメインCPU内蔵の低レベルなグラフィック処理能力しかありません。
つまり、グラフィック処理専用のグラボが搭載されていないので、ゲームで必要となる高度なグラフィック処理は行えないという事になります。
グラボの型番
パソコン用グラフィックボードの主な開発メーカーには、NVIDIA社とAMD社があります。
両社は、それぞれパソコン用グラボとしてGeForceシリーズ(NVIDIA社)、そしてRadeonシリーズ(AMD社)を販売しています。 この両シリーズの中で高い市場占有率を占めているのは、NVIDIA社のGeForceシリーズです。
ここでは、高いシェアを占めているGeForceシリーズの商品型番の見方について解説をします。 商品型番の見方が分れば、世代の新旧や性能を比較をすることができる様になります。
GeForceの商品型番は「GTX780Ti」や「GTX770」の様に表記されます。
商品型番は、【①(アルファベット)/②(1桁の数字)/③(2~3桁の数字)/④(なし、あるいはアルファベット)】で構成されています。
①(アルファベット)は、GeForceシリーズ内での商品のランクを表します。
GTX>GTS>GT>GSの順で高性能になります。
②(1桁の数字)は、シリーズを表し、数値が大きいほど新しいシリーズとなります。
③(2~3桁の数字)は、同一シリーズ内の性能を示し、数値が大きいほど高性能です。
④(なし、あるいはアルファベット)は、上記①~③まで同じ番号の場合の性能差を表します。
現行シリーズではTi>(表記なし)、旧シリーズではGTX+>GTX>GTS>GT>GSの順で高性が良くなります。
現行商品で性能を比較すると
GTX780Ti>GTX780>GTX770>GTX760>GTX660
の順となります。
ゲーム用パソコンのグラボ選び
ゲームプレイ用のパソコンにグラフィックボードが搭載されている事は、現在では当たり前のこととなっています。
ゲーム開発メーカーが公表しているゲームソフトのパソコン推奨スペックを確認すると、必ずグラフィックボードについての要求スペックが書かれています。
グラフィックボードは性能の良いものほど、単位時間当たりの画面書き換え数(フレームレート[FPS])が多くなり、かつ画面解像度を高く設定できるようになります。
つまり、ゲームではグラボの性能が高いと実写に近い繊細な画像を、操作したゲームキャラの動きに合わせて滑らかに書き換えることが出来るという事です。
グラボで主流となっているインテルGeForceでは、GTX700シリーズとGTX600シリーズが現行品モデルとして販売されています。
パソコンに処理能力を求める多人数参加型オンライン3Dゲームをメインでプレイする場合は、GTX700シリーズのハイスペックモデルを購入すると良いでしょう。
また、さほどパソコンに処理能力を求めないゲームの場合はGTX700シリーズのロースペックモデル、あるいはGTX600シリーズで性能的には十分だと思います。
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